保育士が奨学金を返せない時のリスクと対処方法。返済の実態は？

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学生時代に借りた奨学金…下記のような事情で返せないと悩む保育士さんは多いものです。

ずっと返済が滞れば「ブラックリスト入り」や「連帯保証人に矛先が向く」などのリスクも発生します。

そんなことにならないように「保育士修学資金貸付制度」や「救済制度」などでの対処も可能です。

また根本的の解決策としては「転職」や「副業」で、あなた自身の収入をアップさせる必要もあります。

そこで今回の記事では、奨学金が返せない保育士が、どのように対処すべきかを学んでいきますよ。

あなたに合った方法を見つけていきましょう！

 

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保育士だけでない…奨学金を返せない場合のリスク

奨学金は借金なので、返済義務があります。

そのため、返済を放置しておけば、さまざまなリスクが発生します…

①延滞金の発生

奨学金を返さないと、まず延滞金が課されて、返済の総額が増えます。

延滞金は1.5％～10％ほどです。

この延滞金は「いつ奨学金を借りたか」「無利子か有利子か」などにより変わりますので、気になる人は、日本学生支援機構(JASSO)のページから確認してみましょう。

奨学金の延滞は、クレジットカードの遅延金よりは金利が低いものの、支払いはより困難になるので、注意が必要です。

②ブラックリスト入りする

奨学金を3ヶ月以上滞納すると、信用情報に傷がつきます。

ようするに、ブラックリスト入りするということで、下記のデメリットがあります。

ブラックリストにのってしまうと「経済的に信用できない…」と認定されてしまうのです。

③連帯保証人に請求がいく

返済が滞り、本人に返済の意思がないとみなされた場合、連帯保証人に請求がいきます。

連帯保証人のおおくは、父親か母親ですよね。

もしも奨学金の返済が難しいと感じた場合、連帯保証人にも、その旨を早めに知らせた方がよいでしょう。

④財産が差し押さえられることも

返済をしないまま3ヶ月を超えると、督促状が届きます。

さらに督促状を放置して期限がすぎれば、訴訟をおこされ、法的措置として財産が差し押さえられるケースもあります。

差し押さえの対象は、給料や不動産・家財道具などで、これを拒否することはできません。

 

保育士が奨学金を返せない時の対処方法【返済免除も】

奨学金には返済の義務がありますが、なかには病気や失業などで返済が難しくなる場合もあるでしょう。

ここでは、返済に困った時の対処方法をみていきます。

①まずは身内に相談する

奨学金が返せなくなったら、まずは身内の人に相談してみましょう。

家族が保証人になっていれば、いずれは連絡がいきますので、いつかはバレてしまいます。

早めに相談すれば、援助してもらえる可能性もあるし、1人で抱え込むより、気持ちが楽になります。

「心配かけたくない」という気持ちもあると思いますが、早めに連絡を取った方が良いでしょう。

 

②借りた機関で救済制度を利用する

返済に困ったら、借りた機関に相談することが大切です。

返済期限の延期

病気や失業などで、返済に困った場合、返済期限を延期してくれます。

経済状況に応じて、最大10年間の延長が可能です。

この制度を活用すれば、ブラックリストに入ったり、督促がくることもなく、猶予期間は利息も付きません。

ただし、延期が認められるには条件があり、例えば以下のようなものです。

とくに、延滞してしまってから延長は認められないので、注意しましょう。

詳しい条件は、日本学生支援機構のホームページで確認してみて下さいね。

毎月の返済額を減らす

こちらは、月々の返済額を一定期間（最大15年）減らすことができる制度です。

月の返済額を半分～3分の１に減らし、その分期間を延ばしてもらいます。

延長期間の利息は付かないので、返済の総額は変わりません。

ただし、この制度にも適応条件があります。

詳しい条件は、日本学生支援機構のホームページで確認してみて下さいね。

 

③「転職」「副業」で収入アップ

画像参照元：キララサポート保育

 

「転職」「副業」で月に3万円の収入アップを目指しましょう。

転職で月3万円のアップ

「転職」を成功させるためには、転職エージェントに登録することが大切です。

登録することで、ハローワークやWEB上で公開されていない、優良保育園の求人の紹介を受けられるからです。

登録しておけば、求人紹介から、面接のスケジューリング、入職交渉まで無料でやってくれますよ。

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副業で月3万円アップ

思い切って副業を始めることで、月3万円の収入アップも可能です。

おすすめは、ハンドメイド副業。

保育士の手作りおもちゃやパネルシアターは、ネットショップ上で人気があるからです。

また、忙しい保育士でも、時間にしばられることなく、マイペースで出来るのもよいですね。

関連記事：保育士が副業のハンドメイドで、毎月いくら稼げるのか？

 

④保育士修学資金貸付制度は返済不要？

保育士修学資金貸付制度を利用した人は、条件を満たすと、奨学金の返済が不要になります。

基本的な条件は、保育士養成学校を卒業後、1年以内に保育士登録をして、貸付をうけた都道府県で5年以上の就業があると、奨学金返済が不要になります。

しかし「引越しなどで対象となる都道府県で働くことができない」「保育士を辞めて別の仕事をした」などのことがあれば、全額返金が必要です。

詳細は、各自治体にことなりますので、問い合わせてみて下さいね。

 

⑤自己破産する

自己破産することで、返済免除されます。

これは、裁判所に申し立てをし「支払い不能」と判断された場合、自己破産が認められます。

自己破産が認めれれれば、本人の返済は免責されますが、連帯保証人が返済の義務を負うことになります。

両親が連帯保証人になっていることが多いと思いますので、事前によく話し合って決めましょう。

 

奨学金を返せない人の実態

日本学生支援機構が平成27年度末に行った調査では、奨学金を滞納している人は約32万人います。

さらに、3ヵ月以上の延滞したいる人は約16万人です。

また、平均の返済額は約288万円で、返済期間の平均は約16年にもおよびます。

これだけの大きな金額を、学生時代に安易な気持ちで借りて、あとで返済義務を知り後悔する…というケースも多いのです。

参考資料：独立行政法人日本学生支援機構『平成27年度奨学金の返還者に関する属性調査結果』

 

保育士が奨学金をかえせない原因

では、保育士が奨学金を返済できなくなる原因のパターンを見ていきましょう。

①給料が低く生活がきびしい

保育士は、手取り15万円以下で生活している人も多くいます。

その中で、家賃や光熱費・食費を払えば、奨学金の返済にまわるお金はない人もおおいはず…

返済のためだけでなく、将来のために、少しでも収入あげておきたいですよね。

 

こちらの記事も参考にして下さいね
【安全策】保育士で手取り15万円の人が、18万円にする方法

②奨学金は返すものという認識がない

保育士だけに限りませんが「奨学金は返さないといけない」という意識がない人が多くいます。

督促をうけて、延滞金が発生してはじめて「返済しないと大変…」と気づきます。

毎月の余ったお金で返済するのではなく、返済後の余ったお金で生活する意識に変えなければいけません。

③妊娠・出産で退職・休職するケース

保育士は女性が多く、妊娠・出産で退職・休職するケースもあります。

その場合、配偶者の理解がなければ、返済は滞ります。

結婚前に、奨学金の返済がある旨は、理解してもらうようにしたいですね。

 

まとめ：いろいろな方法を使って、奨学金の返済に対処していこう！

保育士にとって、学生時代に借りた奨学金の負担は、とても大きいものでしょう…

手取りの給料の中から計画的に返済できるようにしたいものですが、返済に困った場合、救済制度などの利用も検討してみて下さい。

同時に、収入のアップも重要です。

転職や副業により、月に3万円の収入アップが実現できれば、返済も生活も余裕が出るでしょう。

挑戦し続ければ、かならず収入アップは可能です。まずは一歩ふみ出してみましょう！

 

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