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3歳児の担任になって「どんなクラスにしたいか…」とお悩みですか?
3歳児になると、保育士ひとりが見る子どもの人数も多くなります。
また、運動能力や言葉の発達も大きく、子どもたちの個性も現れ、気苦労も多いですよね…
そこで今回は、3歳児の担任の先生が知っておきたいことや、クラスを運営するポイントを解説いたします。
さいごまで読んでいただき、笑顔あふれるクラスをつくっていきましょう。
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3歳児クラス担任の先生が知っておきたいこと
はじめに、3歳児のクラス担任が知っておきたいことを確認しておきましょう。
①3歳児の保育目標
「保育所保育指針解説」(平成30年厚生労働省)で、3歳児以上の指導方針について、以下の解説があります。
3歳以上児については、個の成長と、子ども相互の関係や協同的な活動が促されるよう配慮すること。
3歳以上児の指導計画については、一人一人の子どもの主体性が重視されてこそ集団の育ちがあるという点を十分に認識した上で作成することが重要である。
「3歳児は、集団の行動を意識し社会的なルールを覚えていきましょう」ということですね。
②3歳クラスの保育士の配置基準
3歳児クラスの配置基準は、保育士1人に対して、子どもが20人です。
1~2歳児が1:6に対して、3歳児が1:20になると、かなり大変ですよね。
保育補助が入ったとしても「全部見きれないよ」という状況になってしまうでしょう…
一人で抱え込まず、周りと相談しながらやっていきましょう。
厚生労働省:保育士の配置基準
3歳児子どもの発達の特徴
保育園で年少児クラスである3歳児。
基本的な成長発達はどのようなものなのか見ていきましょう。
①自分でやりたい!
3歳児になると自我が成長し、徐々に自立が始まり、「自分でやりたい!」「自分でできる!」という気持ちが強くなります。
子どもの自主性を尊重しながら、安全に挑戦できるような環境を整え、言葉かけをおこなっていくのが大切です。
②お友だちと一緒が楽しい!
自分と同じ年齢の友だちのことが気になり、一緒のことがしたくなります。
でも、自分の思い通りにいかないと腹を立てたりもします。
お友だちの存在が心を育てていくので、子ども同士が関わりやすいよう、保育士がサポートしてあげるのも大切ですね。
③生活習慣が身につく
手洗い、うがい、着替え、排せつ、歯磨きなどが、一通りできるようになってきます。
自分で出来ることは、自分でやりたいという思いも強いので、まずは自分でさせてみましょう。
できた時は褒めてあげ、できない時はサポートしながら、子どもの意欲が育つよう心掛けられると良いですね。
④こんなことも出来るよ!
3歳児になると、運動能力も発達し、いろいろなことが出来るようになります。
・バランスをとる
・音楽に合わせて動く止まる
・片足ケンケンする
とにかく楽しく動きたい子どもたちですが、危険への判断は未熟です。
安全に遊べる環境を準備しながら、保育士が声かけをおこなっていくことが必要です。
⑤知りたい話したい!
3歳児になると、1500語ほどの言葉を使えるようになると言われており、会話のやり取りもスムーズに行われるようになるでしょう。
そのため、話したいという気持ちも強くなると同時に、好奇心から「なぜ?」「どうして?」という質問も増えてきます。
しかし、個人差もあるので、保育士は子どもとの会話を大切にしながら、共感や代弁などサポートしていくことも大切です
3歳児クラスのポイント【どんなクラスにしたいか】
3歳児の特徴をふまえ、3歳児のクラスのポイントを見てきましょう。
①保育のポイント
3歳児クラスになりたては、月齢差や家庭の環境、子どもの不安な状況に配慮し、安定した気持ちで生活できるようにサポートします。
そして、子どもの気持ちを受容し、自分の気持ちや考えを安心して表せるようにします。
子どもたちが、自分で考えて自分で決めて、安心して行動できるよう、個人差を理解して支えていくようにできると良いですね。
②言葉のポイント
子どもたちが、見たことや思ったことなどを先生や友達に話して、受け止めてもらう喜びを感じられる環境が大切です。
また、お話に興味を持ったり、先生や友達と簡単な言葉のやりとりを楽しんだりする時期ですので、保育士から投げかけを多くしていきましょう。
絵本やおはなしなどに親しみ、空想しながら聞いたり、言葉のやり取りを楽しんだりするのも良いですね。
③遊び・運動のポイント
保育士が率先して遊びのモデルになり、子どもが自分の気に入った遊びが見つけられるようにします。
いつでも入れて、自分の好きなときに終われて、自分の力量に合ったものが選べるような玩具や遊びを用意することも大切。
そして、先生や友達とさまざまな感情を体験しながら、一緒に遊ぶ楽しさを味わえると良いですね。
また、危険に配慮しながら、走ったり、跳んだりして、ダイナミックに身体を動かす遊びもしてみましょう。
④人間関係のポイント
はじめは、先生や友達の顔を覚え、一緒にすごす楽しさを感じられるよう配慮しましょう。
そして、自分の思いを表現して、受け止めてもらう経験を重ねながら、少しずつ友達の気持ちにも気
づけるような声かけをしていくことも大切です。
しかし、いざこざやも多くなるので、何が嫌だったのか、どうしたかったのかを丁寧に聞き、相手の思いも理解させながら、気持ちが落ち着くように関わっていきましょう。
さいごには、自分で気持ちを切り替えていく過程に寄り添い、楽しい気持ちで終われるようになると良いですね。
⑤家庭との連携ポイント
保護者が安心できるように子どもの様子を伝えたり、家庭での様子を聞いたりしながら、コミュニ
ケーションを図りましょう。
その中で、一日の生活リズムが整うよう、園と家庭が連携していくことが大切です。
友達との関わりが多くなると、いざこざも増えますが、人との関わりを学ぶ大切な経験であることを保護者に伝え、安心して見守ってもらえるようにすると良いですね。
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